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ティーブレイク (革のお手入れのおはなしです。) 2002/01/22

LeatherShopTeeで扱う革は、牛オイルという、あまり表面加工を施さない革です。使いこむ程色が変わり、風合いが変わってくるという楽しみはあるのですが、どうしても色落ちや表面にキズがつきやすくなります。これは回避できません。出来ないのなら、“上から少しだけ手を加えて抑えるようにしよう”というのがLeatherShopTeeの考えです。写真は、私が10年ほど使用しているリュックです。このようにかなり爪キズがめだってくると、ちょっとみすぼらしく見えてしまいます。そこでお手入れをしてみます。使用するものは、ワックス2種。そして綿100パーセントのTシャツのハギレ2枚。さて、始めてみましょう。

使用するワックスは、
協進エル
オイルワックス(\630税込み)

乳液状のワックスなので、全て染み込まず、表面に半分残るタイプです。傷を隠す効果とともに、保革の役割もあります。合成ものなので、使用中は多少ニオイが気になりますが、からぶきが終わるとニオイが気にならなくなります。

ラナパーレザートリートメント(\3,150税込み)
100パーセント天然素材で、嫌なにおいが全くありません。ずっと使い続けることによって、防水効果も得られることもあり、最近アウトドア用として使われています。スポンジ2個付きで250グラム入り。コレだけで5〜6年は持ちそうです。

10年使用すると、もう革がグニョグニョ。薄い茶色だったのが、コーヒー色に変化してきました。ここまできたら愛着が出てきて決して捨てられません。
気がついたらついていた、丸い輪ジミを目印に写真を撮りました。比べて見てください。

今回使用したワックスは、一般に販売されているものです。協進エルは、通信販売又はお近くのエルショップで購入できます。Teeの近くの方は、0466−27−3466(れざーしょっぷすずき)までお問い合わせください。
ラナパーレザートリートメントは、9月20日より、TEE−CRAFTで販売を始めました。。
※全ての革に対応できる訳ではありませんので目立たないところで試してからご使用ください。
1)キズを目立たなくしていきます。
協進エルのオイルワックスをTシャツにたっぷりとつけ、キズの部分を中心にしっかりと塗りこんでいきます。均一に塗り終わったら約1分程放置します。その後、乾いたTシャツでもう一度カラぶき。この段階が左の写真です。
爪キズが無くなっているのがわかります。
2)仕上げをします。
次にラナパーレザートリートメントで革のムラを無くし、保革します。付属のスポンジにオイルを少しだけ取り、今度は軽めに円をえがくように塗っていきます。
塗り終わった後が下の写真です。滑らかになりました。
いかがでしたでしょうか?このほかにも裏技がございますので、少しづつご紹介していきます。お楽しみに。

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